当院の歯科衛生士が、フィンランド虫歯予防研修ツアーに参加したレポートをまとめました。

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2023年6月
フィンランド虫歯予防研修ツアーに参加してきました。
研修内容について報告させて頂きます。

研修1日目
トゥルクにてカウコ・マキネン先生、エバ・サーダリン先生のレクチャーを受けました。
実際に研究された先生方のレクチャーを直接聞くことができ、今まで疑問に思っていたことを質問することができました。
どちらの先生も『楽しく噛むこと!習慣付けること!』の大切さについてお話されていたことが印象的でした。

2日目
幼稚園とヘルスセンターの見学
・トゥルク市内で、140人園児が在籍している幼稚園の2歳児のクラスを見学しました。
朝6時30分から登園することができ、朝食、昼食、おやつを園で摂る園児もいました。
日本の幼稚園とは全く違う光景に驚きの連続でした。
また、年に数回食後におやつが出るそうです。
訪問した日がちょうどおやつの日でチョコまたはぶどう味の棒アイスでした。
幼稚園でアイスが与えられることにも驚きましたが、2歳児が1人で食べている姿に更に驚きました。
食後のおやつに1人で棒アイスを食べている姿、机の上に置かれた全園児のキシリトールタブレットのケースの中から自分のものを取り1人で食べている姿、日本では決して見ることのできない園児の行動に衝撃を受けました。

・ヘルスセンターでは、実際に患者さんの歯をクリーニングしているところを見学させて頂き、あまり私のクリーニングと違いがないように思いました。

行く先々にあるスーパーやコンビニでは、キシリトール製品の種類の多さに驚きましたが、砂糖を使ったお菓子の種類の多さ、商品の陳列も魅力的で驚きました。
フィンランドでは1週間に1度お菓子を食べる日を決めているご家庭が多いそうです。
基本的には小さい頃からキシリトールを摂取する習慣があるそうですが、思春期になると摂取を嫌がるお子様も少なくないそうです。ですが、小さい頃からキシリトールを摂取することが根付いているため、落ち着いた頃には当たり前のように摂取することが出来るそうです。

3日目
ヘルシンキに移動し、グループワークを行いました。
グループワークについて
一般歯科、大学病院の口腔外科、歯科衛生士学校の先生、修士課程の方などそれぞれ違った環境で働く衛生士の参加だったこともあり、それぞれの分野で今回学んだこと、その学んだことを日本に持ち帰り、どのように伝えていくかなどをそれぞれ発表しました。
その発表について、日本フィンランドむし歯予防研究会理事長の羽村章先生と日本から同行した企業の方からご意見ご感想をいただきました。

今回の研修に参加して
フィンランドでは国全体でキシリトールを使いながらの虫歯予防の大切さ!!、その患者さんに関わるすべてのスタッフの情報共有の大切さなどたくさんのことを学びました。
今回学んだことをクリニックのスタッフと共有し、患者さんにとって一番良い予防方法を提案していきたいと思います。
研修では普段あまり接することのない日本の企業の方、韓国、ベトナムの歯科医師の方々と行動を共にして、世界観が広がり新たな刺激になりました。今回の経験を生かし、さらに成長していきたいと思います。

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